関東では当協会を筆頭に、各地域でリーグ戦や市民大会が開催されチーム数は優に
『1000チーム』を超えています。
関西でもミックスと称し盛んに混合バレーが行われています。北は北海道から南は九州まで幅広いエリアで混合バレーボールチームの活動が盛んになり、 それに追随して混合大会も急速に広まりつつあるのです。
『混合バレーボールと一般男子・女子バレーボールの違い』とはなんでしょうか。なぜ一般男子・女子バレーボールが存在しながらも、混合という分野が広まったのでしょうか。
やはり混合と名乗るだけあり
『男子と女子が同じ時間、同じ場所を共有することができる』ことが普及の1番の理由でしょう。
現在そのような球技が、いやスポーツ全 体において「混合」と名のつくものがここまで成功すること自体が珍しいのではないでしょうか。
それは男子と女子の体格の違い、純粋に力の違いが如実に現れてしまうのがスポーツという世界だからと考えます。
それなのに、なぜ混合バレーボールは成立するのか?
それはバレーボールという競技性によります。
『人数が6人』だからです。「え?それだけ?」と笑われてしまうかもしれませんが実に簡単な理論です。
しかしその簡単な理論が重要なのです。
なぜならバス ケットボールは5人、野球は9人、サッカーなら11人と男女の力が偏ってしまいます。
男女で割り切れるスポーツといえば卓球やバトミントンなどが考えられますが、やはりこれらのスポーツではミックスという分野が広まっています。
それ故にバレーボールのような気軽に始められ、競技人口の多いスポーツにおいて
『男子3人』『女子3人』が同じコートでプレーできる混合バレーボールが広まってきたのは必然であったのだと思います。
いやむしろ遅すぎたようにも感じます。
次いで技術面についても触れてみます。
実際、男子のスパイクは女子のスパイクよりもパワーもスピードも勝ります。
高さも男子の方が高いです(ただバレーボー ル女子プレーヤーで一般成人男子より高い選手は大勢いますが・・・)。しかしそれだけでは勝てないのがバレーボールの面白いところです。
そこには技術が必要なのです。
そして
『チームワークと戦略』が求められます。
たとえどんなに背が高くてパワーのある男子中心にバレーボールをしたとしても、チームワークを培い 戦略を練り、
『技術を磨いた女子には敵いません。』これは実に
面白いです。男子の渾身のスパイクを女子がブロックし、レシーブする瞬間は鳥肌が立つほど感動的です。
逆に男子のブロックを女子がスパイク技術でもって相手コートに沈める瞬間は心から感嘆の声があがります。
これに黙っていられないのが男子です。
その悔しさをバネにもうワンランク上のプレーで挑んでくるから奥が深い。
このように男子と女子が同じ土俵で互角に戦いあえる混合バレーボールは、プレーヤーは 当然ながら
『観る者も魅了』するのです。
混合バレーボールはレクリエーションとしての魅力も十分持ち合わせています。
一般男子・女子バレーボールは部活動経験者には受け入れられますが、社会人からはじめた初心者にはなんとも難しいものがあります。
しかし混合バレーボールはバレーボール
『未経験者でも楽しく活動できる』ことを前提としているチームが多く、老若男女問わず活動の場が豊富にあるのです。
むしろチーム結成当初は男女が集まりレクリエーションに近い形でバレーボールをはじめ、その場の雰囲気やただコミュニケーションを楽しむ場としての活動を目的としています。
そして徐々に自分たちのレベ ルが上達するにつれて競技としての混合バレーボールへ移行していくケースが多いです。
つまり
実に自然な形でバレーボールを身につけられるのです。実際、テレビで放送されるバレーボールの試合を観てバレーボールに興味を持ち、一般男子・女子バレーボールチームに顔を出すのには勇気がいります。
その勇気を乗り越えチームに参加しても、初心者という挫折を経験しバレーボールチームを続けられない未経験者は少なくないです。
しかし混合バレーボールだと、趣旨 が「楽しく」をモットーとしていたり、ミスしても気にせず男女が
『フレンドリーな雰囲気の中で続けていけること』が、近年混合バレーボールの急激な増加につながっていると考えられます。
JMVAではこれらの点にも着目し、参加者のニーズに応じた多種多様な大会を開催しています。